2010年10月05日
ディーゼルエンジンの黒鉛対策
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エンジンメンテの基本=オイル交換=排気ガスのクリーン化 エンジンオイルは、定期的に交換していればそれでいいと思われがちですが、まず基本は品質です。洗浄力に優れたエンジンオイルを使う必要があります。いわゆるノーブランドののような安いオイルは避けて、ちゃんとした規格品のオイルを使いましょう。 まず、ディーゼルエンジンはターボ車にも使えるオイルを使う事。そして、このとき粘度が気持ち高いオイルの方が、ピストンとシリンダーの密着性を高めるので、燃焼効率をアップさせやすいのです。 エンジンオイルは、燃焼に直接絡まないので、これを交換してもあまり排気ガスの中身には影響なさそうと考えがちです。しかし、いいエンジンオイルの場合は、エンジンがそれだけスムーズに回ることによって、全体的な燃焼効率をアップさせ結果として排気ガスのクリーン化と、燃費の向上という副産物を生み出すこともあるのです。 そして、なぜ定期的なオイル交換が必要なのか?というと、いいオイルというのは耐久性もそこそこ確保されてはいますが、大事なのはオイル交換によって、エンジン内部の汚れ(カーボンやスラッジ)を外部に排出するのが目的だからです。 一度オイルの銘柄を定めたら、しばらくそのオイルを使ってみることも必要です。 なぜならオイルは即効性ではないので、しばらく使って馴染ませないと、その効果が出にくいからです。 |
実走テスト オイルの品質によって、水温・油温・排気温度(これらが下がればNoxも減少する)にどのような差が出るのかをテストしてみた。テストの方法は、平坦な高速道路と緩いりが続く坂を4速または、5速で全開走行。3本走って、その平均値を取る。 テスト当日の気温は34℃。路面近くは40℃以上でエアークリーナ内部の吸入空気温度は、走行中で70℃に近かった。エアコンを全開にし、できる限りエンジンに負荷をかける。なお、最大ブースト圧は1.3kg ●テスト1 リッター当たり500円のオイルのデータは、ほぼ予想どうり。 水温も標準レベルで、油温も全開ならこの程度。次に高級オイルの 「ザーレンMIX」に交換。まず、エンジン音が静かになり振動も少なくなる。走行フィールも明らかに軽い。肝心の結果は、水温、油温に大きな変化はみられなかったが、排気温度は、20℃ほど下がった。これはエンジン内部の摩擦が減少し、負荷のかかったときのエンジン回転がスムーズになる。その結果、空燃比が改善されたからだと思われます。
●テスト2 緩い上り坂を5速で走る、というのはエンジンに最も負荷のかかる走行条件。 オーバーヒートを覚悟したが、やはり500円/ℓオイルでは、オーバーヒート直前まで水温、油温が上がった。排気温度も800℃をオーバー。一方の「ザーレンMIX」は水温は110℃、油温98℃それ以上はなかなか上がってこない。排気温度も780℃を超えない。さらに負荷をかけて、ようやく790℃近くに達することがありましたが、それ以上には上がりませんでした。理由はテスト1と同様と考えて良いでしょう。
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Posted by (有) ジーワン at 18:36